2010-03-06

春にして君を離れ

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー
早川書房
売り上げランキング: 76167


僕はこの物語を読むのにすごく時間がかかった。
出てくる登場人物が繊細に描写されているからそれぞれの気持ちが理解できて逆に苦しいということもあるし、主人公ジョーンの言動一つ一つに「こいつはなんて利己的な考え方をするやつなんだ」という嫌悪感が生まれたからだ。

また僕はこの本を読んだ後、ジョーンの夫であるロドニーに対する同情心が最も強く残った。自分の置かれている状況が望んでいるものではないと気付 きながらも『優しさ』という仮面を捨てきれず、しがらみから脱することの出来ないもどかしさ(本人はそれを認めようとはしていないが)に少なからず共感す る部分があったからだ。

しかし、終りにある解説で栗本薫はロドニーを「いやなやつ」という捉え方をしている。この事からもわかるようにこの本を読み終わった後に残る感情は人によって様々だろう。もしかしたら何も感じない人もいるのかもしれない。

この本は読んだ後に他人と感じたことを共有したくなる本だと思う。
僕はロドニーみたいな人生を過ごしたくはない。

2010-03-05

メキシコ人の漁師(就職活動中に読んじゃだめですよ)

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、
「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」
と尋ねた。 すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が
「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、
「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、
日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。
どうだい。すばらしいだろう」

2010-03-03

コカ・コーラCEO Bryan Dysonのスピーチ

“Imagine life as a game in which you are juggling some five balls in the air. You name them – Work, Family, Health, Friends and Spirit and you’re keeping all of these in the Air.

You will soon understand that work is a rubber ball. If you drop it, it will bounce back.

But the other four Balls – Family, Health, Friends and Spirit – are made of glass. If you drop one of these; they will be irrevocably scuffed, marked, nicked, damaged or even shattered. They will never be the same. You must understand that and strive for it.” -Bryan Dyson

仕事、家族、健康、友人、精神。これらは人生において最も重要な5つの要素だけど、その中でも仕事以外は一度粉々になると元の形に戻すことは出来ない。

それぞれの要素が互いに支え合える環境をつくるべく努力しよう。

2月25日 禁煙始めました!

読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー (ムックセレクト)
アレン・カー
ロングセラーズ
売り上げランキング: 418


数年前から私はライトスモーカーを気取っていました。
家ではほとんど吸わないし、一日に吸っても数本。
吸わない日が続いても苦ではなかったですし、禁断症状が出るほどでもありませんでした。

なので「タバコなんていつでも辞められるんだ」という気持ちが常にありました。

しかしそのままライトスモーカーを続けていた結果、徐々に自分の中でタバコの存在が大きくなっているのに気付きます。
・彼女や家族には嫌がられるので、吸っていることが気づかれないようにコソコソ吸う。
・タバコが切れたので買おうとしたら、たまたま近くのコンビニで取り扱っていなかったので散々歩きまわって売っている場所を探す。
こんなことから、「自分はなぜタバコを吸っているのだろう」という疑問が自然と湧いてきました。

私なりの答えは
・ストレスが掛かったときに気持ちを紛らわしてくれる。とか
・習慣として馴染んでいるのでいつもの場所でいつもの時間に吸うのが落ち着く。とか
色々あったのですが、これらはタバコを吸う理由というよりも、ただの正当化であることに気付いてきたのです。
そこで私は禁煙をする決心をしました。


そんな時、たまたま禁煙を同時期に始めた友人に紹介してもらったのがこの本です。
アマゾンでブックレビューを調べてみると信じられないくらい肯定的な意見がレビューの大半を占めていたので半信半疑で読み始めてみると、その事実にも納得がいき、読み終えた後は禁煙する自分を支えてくれる重要な一冊となりました。

内容としてはヘビースモーカーの人のほうが共感出来るところが多いのかなとは感じましたが、①禁煙を少し考えていて②あと一歩を踏み出す為の一押しを必要としている人であれば、人生を変える一冊になる可能性は十分にあるのではないかと感じています。

私はまだ禁煙をはじめて一週間と経っていませんが、今の感覚では一本も吸わずにこれからも過ごしていけそうです。
禁煙を少しでも考えている方、行動に移すための良いきっかけになると思いますので一度手に取ってみては如何でしょうか?

2010-01-02

新年一発目ラン























明けましておめでとうございます!
いよいよ2010年が始まりました。

今年のキーワードは「即断即決」「分度推譲」「一意専心」「絆」

自分のできる範囲のことを即行動に移して追い込んでいき、少しずつ確実に、成長したいと思います。
そして自分は周りの人がいることで成り立っているということを常に感謝し、出来る限り感謝の気持ちを還元していきます。

昨年は思い通りに行かないことも多々あり、苦しい年でもありましたが、今年は一日一日を悔いないように過ごします。

頑張ろう!

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昨日の食事


朝:おせち料理(10:00)
昼:チキンタツタ(14:00)
夜:チゲ鍋、牛と野菜の炒め、水餃子(20:00)

間食:クリームチーズ生どら焼き

コメント:今年は健康に気を使った食事を心がけます

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今日の体重:63.1kg/15.5% (最終目標: 65キロ/10%)

今日の走行距離/今週の走行距離/今月の走行距離: 4.56キロ/4.56キロ/4.56キロ

11月の走行目標(60キロ)まで: あと55.44キロ
今週の走行目標(15キロ)まで: あと10.44キロ